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M物語(TSF小説)

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Break・M 第4話『睡眠学習』 

  12, 2017 14:36
Break・M 第4話『睡眠学習』 


「おぉ~、すごい」
親友の北村雄太が牟田浩司の返された答案用紙の点数を見て言った。

「今回は山勘が大当たりだったよ」
「それにしても、こんな点数取れるなんて・・・カンニングでもしたのか?」
「するわけないでしょ」

牟田浩司は城南大学の1年生。付属高校からエスカレータ制度によってストレ
ートで入学した為、受験地獄を味わうことなく大学に入学したのだった。

しかし、浩司は人生を甘くみていたようだ。学習する習慣が身についていなか
った浩司は然したる勉強もすることなく前期試験に臨んでしまった。結
果は当然、散々なものであった。
このままでは留年してしまうと考えた浩司は後期試験に全力を注いだ。
いや、正確に言うと注ごうとした。しかし、なかなか勉強に集中できなか
ったのだ。

浩司は気分転換にと散歩に出たのだが。浩司がいつもの公園を通りかかると、
そこは人だかりの山であった。その日は日曜日でバザーが開催されていたのだ。

「ちょっと、見ていこうかな」

浩司は何かに惹かれるかのように公園へと足を踏み入れたのである。
いろいろな物が売られている。家具や電気製品、いらなくなった音楽CDや
映画のDVDも格安で売られている。

「そこのお兄さん~」
「えっ?、僕ですか?」

見ると老人が浩司を手招きしていた。急いでいるわけでもない浩司は老
人に歩み寄る。

「そうそう、これ買わないかのぉ。」
「なんですか?これ」
「試験対策DVDじゃよ」

如何にも、不正コピーのような入れ物に入ったDVDである。

「もう、受験は終わったので・・・」
「わはぁはぁ・・・入学しても試験はあるだろうが」
「それはそうですが」

浩司が仕方なく、タイトルを眺めると確かに、東京大学1学年後期試験対策な
ど有名大学の試験対策DVDをみつけた。

「1教科100円だよ」
「はぁ」
「セットで買う場合は、オマケにこれをつけてあげよう」

そう言って老人が手にしたのはアダルトDVDのようなものであった。

「男と女のHOWTO?」
「わぁはは、お兄さんには必要じゃろぅ」
「・・・・・」

浩司はセット価格の1000円を払い購入した。駄目でもともとの価格だと
思ったのである。

「これオマケじゃ。持って行きなさい」
そう言うと老人は小さな箱を帰り際に浩司に手渡した。

「なんですか?これ」
「睡眠学習の機械じゃよ。寝ている間に覚えられる優れものじゃ」
「へー」

浩司はタダでもらえるならと、それを手に取り自分のアパートに帰ったのである。

睡眠学習機械は手作り品のようで、再生機にヘッドバンドのようなものが
細いコードを束ねて繋がっている。説明書も手書きでシンプルなものである。
浩司は説明書に書かれている通り頭にヘッドバンドを装着すると教材を機械に
セットしたのである。

(なにも起きない・・・)
イヤホンのようなものも無ければ、画像を再生する装置もない。考えてみれば
聞こえるわけはないし、見えるハズもないではないか。

(やっぱり、詐欺か・・・)
そう思いながら浩司は眠りに付いた。

しかし、奇跡は後期試験の当日に起こった。その日は浩司が苦手な数学の
試験日だったのだが、スラスラと解けてしまったのである。

(もしかして・・・)

睡眠学習であった為、すべての科目を学習することは出来まなかったが、その日に
実施される試験のうち一番苦手な教科を毎晩セットし、浩司は眠についたのだ。



その結果、浩司は後期試験はクラスでトップの成績を修めることが出来た。

「しかし、お前・・・最近、変だぞ」
「なにが?」
「その座り方、女座り・・」
「あっ」

浩司は最近自分でも気がつかない間に女としての行動が身に付いてしまってい
るのだ。今も気を許すと脚を揃え、少し傾けた女座りをしてしまっている。

「それに、いつも愛想笑いをしているし・・」
「そう?」
「なんだか、女の子と一緒にいるようだよ」
「・・・・」

浩司自身、他にもいろいろ、思いつく行動がある。トイレに行っても気がつくと
個室に入っていたり、寝る前には必ずスキンケアーをするようになって
いた。ケアーをしないで眠ろうとすると、することをしないでいるような居た
堪れない気分になってしまうのである。先日は街を歩いていてウィンドウにデ
コレーションされた可愛い洋服に目を捉われてしまった。

そして、浩司にはその原因もわかっていた。バザーでオマケにもらった男と女の
HOWTOも睡眠学習機械で見ていたのである。ケースを開くと男の裸体が
プリントされたDVDと女の裸体がプリントされたDVDの2枚が入っていたのだが、
浩司は女の裸体がプリントされたDVDを機械にセットし試験が終わった晩に
セットし安眠していたのである。もちろん浩司はそれが女になる為のHOWTO
だとは思わなかった。単純に可愛い女の子の夢でも見れると思ったのだ。





浩司が睡眠に入るとその機械は作動した。直接脳内に声が聞こえてくる。映像
も浩司が目で見ているようにハッキリと見えるのであった。浩司にその仕組み
を理解するすべもないが、ヘッドバンドから直接脳内に信号が送られているの
ではないかと想像した。

目を覚ますと浩司は可愛いベットの中に居た。目の前に存在する光景は女の子
の部屋でる。そして浩司は赤にスヌーピーがプリントされたパジャマを着てい
た。

(これは・・・夢の中だよな?)

浩司は思った。

「基礎偏ステップ1を開始します」
どこからともない男性の声が聞こえて来た。

「起きて洗面所に行ってください」
(僕に行ってるのかな?)
しばらくベットにいると再び声が聞こえた。

「起きて洗面所に行ってください」
何故か浩司には部屋の配置がわかっていたのである。
朦朧とした頭と霞んだ目を擦りながら浩司はベットから出、洗面所に向かった。
その瞬間、電流が全身に流れた。

「うわぁー」
「ベットのシーツと毛布を綺麗に整頓してください」
「えっ?」
再び同じ声が聞こえて来た。
浩司は指示されるとおりベットメイクをして洗面所に向かった。

洗面所の鏡を見るとそこにはDVDにプリントされていた女の子が映し出され
ているのだ。

(これは・・・・)
浩司が頬に手を当てると、女の子も頬に手を当てるのである。

「歯を磨きましょう」

浩司がなにげなく青い歯ブラシを手に取ると、再び電流が全身に流れた。そし
て隣にあった赤い歯ブラシに向けて電光矢印が表示されたのであった。浩司は
指示されるとおり行動した。何故なら、夢から覚めようと頬を抓ったりしたが
夢から覚めなかったのだ。指示された言葉を無視しようとすると全身に電流を
流されるのである。

「ステップワン、不合格です。もう一度、学習して下さい」
再び浩司は夢の中で目を覚ました。赤いスヌーピーのパジャマをやはり着てい
た。

女としての振舞い、行動などの躾けに始まり、炊事や洗濯、料理やメイクなど
教育の日常が続いたのである。そして浩司は電流を浴びることが殆ど無くなっ
ていた。

「応用偏ステップ1を開始します」
(応用偏があるのか・・・)

突然、全身に電流が流されたのである。応用偏では思考に関してもチェックが
入るのである。

浩司は朝起きるとベットから出て、いつものようにベットメイクをしようとし
た。すると全裸の女性がそこに居たのである。しばらく、欲求を放出していな
かった浩司は欲情してしまった。もちろん、今の浩司はペニスも持ち合わせて
いなかったので、勃起する物もなく外的には発見されるハズがないのであるが、
電流が流されたのである。

そして、浩司はいつのまにか女性の裸体には欲情しなくなっていた。もっとも
自分自身が女の身体になっているので見慣れて来たこともある。
苦労したのが男性への欲情である。応用偏も中頃になると男性に対して欲情し
たり、卑猥感を持たないと電流が流されるのであった。

夢の中で女としてのセックスや快感を強制的に何度も経験させられた。そして
いつのまにか男を欲するようになっていたのである。

「さて、そろそろ行かないと」
浩司の隣で男がそう言うと、ベットから出ようとするのである。

「えっ?」
浩司はまだ、全身が火照っていた。男を強引にベットの中に連れ戻すと、再び
浩司を抱きたくなるように全身をペロペロと舐め男の身体を愛撫しだしたので
ある。前のステップで十分テクニクは教え込まれていた。しかし、浩司は指示
されることもなく技を使い始めたのであった。自分の欲求を満たすために・・

「う~・・」
男が声を出した。
(感じてるみたい・・・)
浩司は少しずつ、舌を股間に近づけていった。そして男のペニスをしゃぶりだ
したのである。

「うっぅ・・」
男が声を出した。しかし、浩司は跳ね除けられ、男は服を着ると部屋を出て行
ってしまったのである。そして戻って来なかったのであった。

(前はあんなに喜んでくれたのに・・・)



再び、リピートされた場面が始まった。

「あっぅ・・あっ、あっ・・」
浩司は絶頂の直前に居た。しかし、突然、浩司の中から男のペニスが引き抜か
れたのである。

「さて、そろそろ行かないと」
浩司の隣で男がそう言うと、ベットから出ようとするのである。

「えっ?」
浩司はまだ、全身が火照っていた。浩司はベットの中で火照る身体に堪えてた。

「どうした?」
ピクリとも動かず後ろを向いたままの浩司に男が声か掛けたのである。

「・・・・」
「なにを拗ねているんだ?」
「もう、行かなきゃいけないんでしょ?・・・」
「そうだけど・・・気になるだろ」
「離れたくないけど、我慢してるんだもん」
「そんなに俺と離れたくないのか?」
「うん」
浩司は小さく頷いた。
男は一瞬ニヤリと微笑んだ。

「仕方ないな。じゃ・・これを俺だと思って待っていなさい」
「えっ?」
男はバイブレータを取り出すと浩司の股間に挿入しスイッチを入れたのであった。

「俺が帰るまでに抜いたらお仕置きだからな・・・返事は!?」
「・・・・はい・・・」

男はバイブが自然と抜け出ないように固定したのである。
そして、浩司はボーギャンを口にされ、後ろ手に手錠を掛けられてしまった。


このステップは何度も不合格となり繰り返された。そして浩司は涙を流すこと
を覚えたのである。浩司は感情がすぐ身体に表れるようになっていった。
以前であったら決して流さなかった涙もすぐに湧き出るようになってしまって
いた。





「牟田、何をボーとしてるんだ?」
「うん?あぁ・・別に」
「そろそろ行こうか、早く行かないと学食混むからな」
「はい」
浩司は気を許すとつい従順な女のしての言葉を発してしまうのである。

「えっ?」
「早く行(きましょう)・・こうぜ」
浩司は意識しながら自分でもギコチナイ男言葉を使った。
「あぁ・・」

北村は少し不思議な気分で学食に向かって歩き出した。浩司もその後に続いた。
北村の背中を見ながら浩司は頼もしさを感じていた。


END

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