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M物語(TSF小説)

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二人の身体 第五章 女性としての喜び

  17, 2017 23:33
二人の身体 第五章 女性としての喜び

その頃、美雪(真央)は病院に居た。睦美(将司)が拉致された後、美雪が一
人で大通を歩いていると、追って来た飯田ら病院の警備員と遭遇してしまった
のである。そして、そのまま病院へと同行させられたのであった。

「どうして石原睦美を逃がしたんだ?」
「なんのことですか?」
「おいおい、呆けるなよ。君と石原睦美が逃亡するところを警備員が目撃して
いるんだよ」

どうやら、美雪(真央)が手引きをして睦美(将司)を逃がしたことは飯田に
知られてしまったようである。

「おい、なんとか言えよ。美雪!」
「あはははは」
「何がおかしいんだぁ?」
「私、伊藤美雪じゃないもの」
「なんだって?どう言うことだ?」
「言っても信じられないわよ」
「信じるか信じないかは僕が決めることだ。説明してもらおうか」
「私は真央よ」
「なにを馬鹿な。どうかしたのか?君は」
「ほら信じないでしょ」
「じゃ、美雪君はどこにいるんだ?」
「さぁ、あそこじゃないの?」

美雪(真央)は天井を指差したのである。実際は天国を示したつもりの美雪(
真央)なのだが飯田は天井を見たのである。

「どこにも居ないじゃないか」
「アノネー、天井じゃないわよ。笑」
「じゃ、どこなんだ?ハッキリ言え!」
「だから~、天国よ」
「・・・・・・・・死んだのか?」
「うん。それで私が身体を借りることにしたの」
「・・・・・・・・」

話しは飯田の理解の範囲を超えていた。しかし、目の前にいる美雪は、今まで
の伊藤美雪とは違うことを飯田も感じていたのだ。そして目の前の美雪が言っ
ていることを真実だとすると、藤原真央の死、阿部将司の死、石原睦美の人格
が将司であることなどの説明が成り立つのである。

「少しは信じる気になったぁ?」
「悪いがそんな話しは信じられないな。君は誰かに催眠術をかけられていない
か?」
「やっぱり信じないのね」
「とりあえず、今日はこの部屋に泊ってもらうよ」
「仕方ないなぁ」

突然、美雪(真央)の身体から力が抜けたと思うと座っていた椅子から崩れ落
ちたのである。飯田はビックリして美雪に近寄り彼女を抱き起こしたのだが、
すでに美雪は息をしていないかった。

(もう、やってられないわ。他の身体を探します)




その頃、睦美(将司)が拉致されたヤクザの屋敷は蜂の巣を突っついたような
騒ぎになっていた。

睦美(将司)が組長の命令に従い脱衣所で中に居るはずの組長に声を掛けたの
であるが、中からは返事が無いのである。

「すみません」
「・・・・・」
「自分で背中を流すように言っておいて・・・なにをしているんだ?」

中から返事が無いのを不思議に思った睦美(将司)は何度か声を掛けた後、お
風呂の扉を開けたのである。

「あぁぁぁ・・・・・」

組長は湯船の中に顔を浸けたままピクリとも動かないのであった。
「これって・・・息をしないで何秒我慢できるか遊んでいるんじゃないよね」

睦美(将司)は後ずさりした・・・が敷居に躓き床に尻餅をついてしまった。
「おい、何をしているんだ?」
声を掛け近づいて来たのは後藤聡史であった。
「あぁぁ・・・あの人」
睦美(将司)の指差す先を目で追った後藤は突然立ち上がると慌ててお風呂に
飛び込んで行ったのである。

「おやじさん!」
「・・・・・・」
「おまえ、おやじさんに何をしたんだぁ!」
「ひぃー、何もしていません」
「だれかぁ!医者を呼べ!!」

何人もの若い衆が何処ともなく駆け出して来たのである。
「おやじさん!!」
「早く、医者を呼べ!」
「おい、そいつを逃がすなよ。別の部屋に閉じ込めておけ」

睦美(将司)は二人の男に両脇を抱えられ小さな部屋に閉じ込められてしま
ったのである。


5分もしないで医者は駆けつけて来たがすでに組長は息絶えていた。
「脳卒中ですね。その後、お風呂の湯に顔を浸けてしまった為に窒息死したよ
うです」
「くそっ、あの女がもう少し早く気がついたら死なないで済んだんだな」
「そうとも言えませんが、水を吐き出させて人工呼吸をさせれば、もしや」
「どうしてくれよう・・・」
後藤は自分の対応ミスを棚に上げ、すべての責任を睦美(将司)に擦り付ける
つもりでいたのだ。

「ご臨終です。2時25分、死亡を確認いたしました」
「うぅぅぅ・・・」

回りに居た、ヤクザ達が顔に似合わず泣き出したのである。医者は鄭重に手を
合わせその場を退席しようとした。しかし、その時・・・・
組長の指が少し動いたのである。

「先生、おやじの手が動きました」
「うん?死後硬直ですか?」
「そうなんですか」

「うぅぅん・・・」
ヤクザのすすり泣く声ではなかった。明らかに組長の口から発せられたのであ
る。一同は顔を見合わせ、次に目を丸くしている医者を睨み付けたのであった。

その後、医者がどうなったかは本小説のストーリーとは無関係である為、省略
して読者の想像に任せたい。

「心配しましたよ。おやじさん」
「あぁ、三途の河まで行ったんだが、心残りで戻って来たんじゃ」
「そんなに私達の事を・・・・」
後藤が目に浮かんだ涙を袖で拭きながら言った。
「なにを勘違いしてるんだぁ?娘じゃよ。娘・・・あの娘は何処に行った?」
「はぁ?」
「逃がしたんじゃないだろうな?早く連れて来んかい!!」


10分後、睦美(将司)は組長と二人だけで大広間の真中にポツンと敷かれた
布団の横に正座をさせられていた。組長が死んだと思った時は、自分が今後、
どんな目にあわされるのか・・・不安で仕方なかった。
組長が生きていると知った時は何故かホッとしたのである。しかし、状況は
前と少しも変わっておらず、今、睦美(将司)は女として組長に手込にされよう
としているのである。

「なにを緊張しているんだ?もう少しこっちに来い。初めてでもないだろうに」

睦美(将司)は黙って下を向いていた。

「うん?初めてなのか?ヨシヨシ優しく可愛がってあげよう。ほれ」

睦美(将司)は抱き寄せられ組長に身を任せる恰好となった。女であっても相
手は老人である。逃れようと思えば拒否も出来るが部屋の外には頑強な用心棒
が見張っているのである。睦美(将司)は黙って言いなりになる他なかった。

「今、気持ち良くしてやるからな」

組長はそう言うと少し肌蹴た浴衣の胸からシワシワの手を入れて来たのである。
その手は睦美(将司)の膨らんだ胸を愛撫しながらその先にある乳首をクリク
リと弄んだ。

「あっ・・・」

睦美(将司)はジワジワ来る感覚にいつのまにか我を忘れ始めていた。そして
乳首が固くなったのを確認すると組長はそれを摘んだのである。

「痛いっ」
「痛いが・・・・気持ち良いじゃろ?」
「・・・・・・・」
確かに何度も摘まれているうちに快感に変わって来てしまったのである。それ
どころか、なにもされていない下半身がジンジンと疼くのである。

「どうだ?女として初めての感覚は・・・・感じるか?」
睦美は顔を赤らめ小さく頷いたのである。

「あはははは」
突然、組長の手が睦美(将司)の身体から離れた。わけが判らずキョトンとし
ている睦美(将司)に向かって組長は笑い続けるのであった。

「私よ、私。ま~お、真央」
「えっ?真央??」
「そうそう、真央よ」
「もしかして、僕を弄んだのかぁ?」
「可愛かったわよ。将司ったらすっかり女になってるんだもの」
「あのなぁ・・・」
「あははは」
「でもどうして?ここに?」
「組長が死んだからこの身体に入り込めたの」
「真央は美雪さんの身体にいたんじゃないのか?」
「うん、気に入ってたけど、将司の危機を救う為に諦めたのよ」

実際は美雪の立場が飯田の知るところになってしまったので嫌気がさして遊離
した真央であったのだが、その事は将司には告げなかった。

「やっぱり、僕を見捨ててなかったんだね」
「ありがたく思いなさいよ」
「一生恩に着るよ」
「とにかく今日はここで寝ましょう。もう眠いわ」

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