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インターネット・レディー 第3話 誠(詩音)の場合

  21, 2017 21:27
インターネット・レディー 第3話 誠(詩音)の場合

 僕の名前は野村誠、学生時代に秋田から東京に上京して、もう8年になろう
としている。詩音というハンドル名を使うようになってからも、1年が過ぎて
いた。女の子だと思って声を掛けてくる男も多い。もちろん僕は嘘を付くのが
嫌いだから自分が女だなんて言ったことは無いが勝手に女性だと思っているス
ケベな男性もいる。暇を持て余している時は、そんな奴を相手にチャットをす
ることもあるのだが相手がパソコンの向こうでオナニーでも始めようなら、僕
が男であることを告げてやるのだ。(笑)

 もちろん、僕はネットオカマでは無い。このハンドルを使っているのは、女
性が警戒心を持たないからだ。相手が女性の場合は出来るだけ早く男性である
ことを自分から切り出すようにしている。なぜならネカマを装ってると思われ
るのは侵害だし、いらぬ疑惑を持たれたくないからである。

 多くの女性はネットでチャットをする場合、警戒心を持っている。また同時
に好奇心と現実では出来ないことへの淡い期待感をもっているのだ。
僕が男性であることを告げることにより正直者だとの印象を与えるようだ。
そして、それは安心感へと繋がっていく。このタイミングが難しい。早すぎる
と「男なんだ?」で終わってしまうし、遅すぎると「騙してたの?」となる。

 今日、これから逢う”美由紀”とは早過ぎず遅過ぎずのタイミングで男性で
あることを告げることが出来た。気軽にプライベートなことまで相談を受ける
仲になっていたのだ。たとえば、彼女には付き合っている彼がいるようだが、
そろそろ別れたいと悩んでいた。年の離れた彼(正確に言うとパトロンだそう
だが)は時折り暴力を振るうそうなのだ。

 すでに”美由紀”とは三回ほどOFFで逢っているし肉体関係も持っていた
が紐付きの女は危険が多すぎる。これは野生の感なのだが、今日を最後に彼女
と逢うのは終わりにしようと思っている。もちろん、次の娘はすでに当たりを
つけたからなのであるが・・・




 僕は池袋にある”美由紀”のマンションへ向かった。12階建ての最上階が
彼女の部屋である。チャイムを鳴らしたのは約束の時間を30分過ぎていた。

「あれ?買い物にでも出かけたかな?」

いつもならすぐにドアが内側から開き”美由紀”が出迎えるのであるが今日は
ピクリともドアは動かない。
もう一度、チャイムを鳴らしたが、ドアが開く代わりに北風が僕を通り抜けた。

「寒い~」
僕は”美由紀”から預かっていた鍵で部屋のドアを開けた。

「美由紀~!」
「・・・・・」
「いないのか?」

僕は靴を脱ぎ、リビングへと向かった。部屋の電気は点けたままである。
(すぐに帰ってくるかな?)

ソファーに腰掛けて”美由紀”を待つことにした。

ガタ
「あれ?」
隣の部屋で物音がしたのである。

「誰かいるのか?」
「うぐぅぐぅ・・・」
微かに呻き声が聞こえて来た。
僕は腰を下ろすのもつかの間に、隣の部屋のドアに向かった。

「だれか・・・」
ドアを開けると同時に全裸で縛られボーギャンをされた”美由紀”が目に入っ
たのである。

「うぐぅ・・・うぐぅ・・・」
「どうしたんだ?」

僕は急いで”美由紀”に駆け寄り、ボーギャンを外した。
彼女の口はボーギャンの痛々しい痕と涎で、無残な顔となっていたのである。

「逃げて・・ここに居ちゃ駄目!」
「ちょっと待って、今、縄を解くよ」

後ろ手に縛られた縄は容赦なく締め付けられ彼女の手は冷たく赤い色に変色し
ていた。

「誰がこんなことをしたんだ?」
「・・・・・」
「うん?」

返事が無いので彼女を見ると彼女の視線は僕の後ろを見ていた。僕も後ろを振
り返ろうとしたのだが、首に当てられた冷たいものが僕の動きを止めたのであ
る。

「動かない方がいいと思うぜ」

後ろから冷めた男の声が響いて来た。
視線だけをその冷たいものに向けると、それは刃渡り20cmはあると思われる
短刀のようなものなのである。

「お前が泥棒猫か。組長の女に手を出すなんて、いい度胸をしているな」
「あ・・・・・」
虫の感が当たってしまった。僕は震えて言葉が出なかったのである。
「どうします?兄貴」
「こんなところで・・・手荒なマネはするなよ」
別の声が聞こえた。

「ちょっと下がってな」
兄貴と呼ばれた男が短刀を持っている男に言ったのであろう。首から冷たいも
のが離れた代わりに強い力で振り向かされたのである。

「どんな面してるんだ?ちゃんと顔を見せろや」
「・・・・・」
首襟を掴れ吊るし上げられる格好である。男は180cmを超えているだろう。
176cmの僕より更に大きい。もっとも大きく感じるのは背丈だけではない。
どちらかと言うと痩身の僕と違ってガッチリタイプなのだ。体重も90kgは
超えていると思われた。

「苦しい・・」
「可愛い顔をして、大それたことをしてくれるなぁ」

鋭い視線が僕を見据えている。僕は全身に寒気を覚えたのである。
「・・・・・」
「なんとか言えよ。うん?」
「大・・それたこと・・・と・・言われても」
「知らなかったとでも言いたいのか?」

僕は小さく頷いた。

「知らなきゃ、なにをやってもいいのか?」
「・・・・・」
「全部、美由紀が悪いのか?」
「そう、言われましても・・・僕はなにも・・・」
「この場に及んで逃げようなんて、女の腐ったような奴だな」
「・・・・・」

「お前みたいな男がいるなんて・・・許せねぇ」
「だったらどうするんですか?」

最後の言葉で男はプッツンと来たのだろうか。男の膝が僕の股間に勢い良く食
い込んだのである。

「うぎゃっ」
突然の出来事によけることもかわすこともできず、蹴り上げられた男の膝が僕
の玉を直撃したのだ。変な音もした。僕は苦痛で二つ折りになって痛みを堪え
るしかなかったのである。

「おいおい、床にキスするなよ」
男は僕を無理やり起こすと再び股間に蹴りを入れたのであった。

「ぎゃっ!」
僕はついに気を失ってしまったようだ。




「うぅ~」
痛みで目を覚ました。股間が捩れるように痛いのである。視野は戻って来たが
痛みはいっこうに治まらない。股間の状態を確かめようとしたが身体を起こす
ことも出来なかった。僕は全裸で大の字にされ床に転がされていた。両手両足
は縄で縛られピクリとも動かせないのである。股間の痛みだけが心臓の鼓動に
合わせて波打つように伝わってくる。

「気が付いたか?」
「痛い・・・」
「どこが?ここか?」
男は手首を縛っている縄に触れた。

「悪いが解くわけにはいかねぇな」
「違います・・・」
「じゃ、どこだよ」
「・・たま・・・」
「頭?」
「股間の玉です!医者に連れて行ってください。本当に死にそうなんです」

男はニヤニヤして、もう一人の男を見た。
「そんなら、大丈夫だ」
「なにが大丈夫なんですか!」
「こいつは医者の免許を持っているからな。なっ、おい」
「はい」
横でもう一人の男が返事をした。

「それに・・玉が痛いなんて嘘だろ?」
「本当です。さっき蹴り上げられて、変な音がして・・・」
「そうかぁ?おかしいな。お前の玉はココにあるんだぜ!」

そう言うと男は透明のビンの中で液体につけられた2つの球状をした物体を僕
に示した。

「そんなぁ~」
僕の頭の中は真っ白になっていた。

「あのままだと死ぬところだったんだぜ。俺が知り合いの医者を呼んで助けて
やったんだよ。ありがたいと思えよ」
「・・・・・」
「この先生が命の恩人だ」
「でも・・・取らなくても・・・」

隣にいた医者が口を開いた。

「確かに切除の必要は無かったですよ。でも機能する可能性も無かったですか
 ら必要でもないかと」
「機能しなくても無くなるよりマシです」
「そうだったんですか・・・確認したかったのですが貴方には返事をして頂け
 なかったので・・・しかたなく。もうじき麻酔も効くから大丈夫ですよ」
「そういう問題じゃなくて・・・」
「俺が、取っちまえと医者に言ったんだよ。文句あるのか?」
「・・・・・」
「組長の女に手を出して、生きている方が不思議なんだぞ?」
「こんなことなら・・・・」
「こんなことなら?」

僕は言葉を途中で止めた。こんなことなら死んだ方がマシ、と言いそうになっ
たのだが、この連中に言ったら殺されかねないのである。

「うん?」
「なんでもありません」
「そうか?言いたいことがあったら言えよ」

「ねぇねぇ、どうせならチンチンも取っちゃえば?」
いつの間にか服を着て縄を解かれた美由紀が言った。

「どうして・・・キミが?」
僕が尋ねた。

「えっ?あたし?今日からこの人の女になるのよぉ」
「どういうことだよ」

兄貴と呼ばれるヤクザが代わりに答えた。
「組長に新しい女が出来てな。その女が美由紀を遠ざけたがったんだ」
「じゃ、僕はどうでもいいじゃないですか」
「そういうわけにはいかねぇ。組長は美由紀を俺にとおっしゃったんだ」
「・・・・・・・・」
「見ず知らずの奴に持ってかれたんじゃ、俺の顔がたたねえ。だから制裁を加
 えたってわけだ」
「もう許してください。謝ります。」
「いや、まだ、問題があってな」
「なんですか?」
「・・・・・・・・」
「僕に出来ることなら何でもしますから、早くこの縄を解いて下さい」
「・・・・そうだな」
「なんですか?」
「お前、俺のものになれや」
「??謎」

僕には言っている意味がわからなかった。側に居た医者やヤクザがニタニタし
ているのである。

「アニキはお前に惚れたんだよ。幸せ者!!」
一人のヤクザが答えた。

「そ・・そんな・・こと、絶対に・・」
「うん?絶対になんだ?」
「だって僕は男ですから・・・」
「男同士だといけないのか?」
「そんなことはないですけど・・・・」
「第一、玉の無いオマエが一人前の男と言えるのか?」
「それは・・あなたが・・・」
「どうしても、男で駄目だって言うんなら、チンチンも取って女になるか?」
「そんなこと・・・言ってません」
「女になってから返事は考えてもいいんだぞ?」
「いえ、OKです。僕はあなたのものです」

僕は、この場から逃れたい一心でOKを出してしまったのである。
「みんな聞いたか?今日からコイツは俺のモノだからな?」
「へい」

周りに居るヤクザが答えた。
「アニキ、こっちの女はどうします?」
「えっ?あたしは・・・この人の女に・・・」
美由紀の画面が蒼白となった。

「東京湾だな」
兄貴と呼ばれるヤクザが答えた。

「嫌~!、お願い、命だけは助けて!」
「オマエの名前や戸籍は、みんなコイツに渡すから、邪魔なんだよ」
「今日からオマエが美由紀だ・・・」

兄貴と呼ばれるヤクザは僕に向かって言った。僕は小さく頷いていた。


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