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M物語(TSF小説)

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セクシー・ドール マリ

  29, 2017 09:45
セクシー・ドール マリ

翌日、徹が目を覚ましたのは12時を少し回った頃であった。昨晩はベットに
潜り込み、長い間、痛みに耐えていた。しかし、深夜の2時頃をピークに軋む
ような痛みは薄れていったのだった。それに連れて意識も安らぎ、いつのまに
か寝てしまったようだ。

全身の痛みは消えていたが、身体は鉛のように重かった。

「もう、12時か・・・・」

部屋の中を見回すと、そこには、昨晩届いた小包の包装紙が散らかっていた。

「夢じゃなかったのか・・・」

長い髪が徹の顔に絡みついているのだ。仰向けになって天井を見ながら一息つ
くと徹は自分の手を股間へと移動させた。スエットの上から手を股間にあてた
が、そこにはやはり有るべきモノは見つからなかった。手を乗せられた下腹部
の感覚と、平らな下腹部に触った手の感覚が同時に徹の脳に伝えられたのであ
る。

「・・・・・・」

絶望と不安が再び徹を襲って来た。振り払うようにベットの中で寝返りを打つ
と胸にぶつかるモノを感じた。

「・・・・・・」

徹には、十分それがなんだかわかったのであったが、勢いよくベットで上半身
を起こすとスエットをたくし上げたのである。

「あはは・・・やっぱり」

そこには、女性のバストがあたりまえのようにあったのである。しかし、徹が
予想しなかった事実がそこにはあった。
着ていたスエットが大きいのである。実際にはスエットが大きくなったのでは
なく、徹が小さくなっていたのだ。スエットを握る手も可愛いくらいに小さく、
そして白かった。

ベットから立ち上がると、それは一目瞭然だった。少し短いくらいの裾はだぶ
つき、手は袖の中に隠れてしまったのである。ウエストはゆるゆるで手で押さ
えないと下がってしまう。

(どうなっちゃってるんだ・・・)

しばらく、ベットに座り込んでいた徹であったが、携帯電話を取るとダイアル
ボタンを押した。ボタンを押す手も小さく、少し震えていた。
モニタリングを募集していた会社へ電話をかけたのであった。

「お待たせしました。アダルトサイエンス協会でございます」

すぐに電話は通じ、女性の声が応対した。

「もしもし・・・  ! ・・・・」
発した自分の声に、徹は言葉を失っていた。声帯までもが、女性の高い声に変
わってしまったのである。

「はい?・・・・」
「・・・・・・・」
「どうなさいました?」

黙っていたのでは仕方ないので、恐る恐る、言葉を発したのである。

「あのぉ、モニタリング応募で当選したものですが・・」
「どのようなモニタリングでしょうか?」
「・・・・えっと、セクシー・ドールです」
「かしこまりました。担当者と変わりますので、少々お待ちください」
「・・・あっ、はい」

電話の保留メロディーが流れだした。徹は今の状況をどのように説明したらよ
いか考えていた。

「もしもし、お電話変わりました。斎藤と申します。」
「あの~」
「はい」
「送られたモニタリングを・・・したんですが・・・」
「はい」
「なんて言ったらいいか・・・」
「どうかなさいましたか?」
「・・・・」
「失礼ですが、お名前を教えていただけますでしょうか?」
「すみません。宮崎といいます」
「少々、お待ちください」

担当者は、何やら調べているようであった。
「え~と、宮崎徹様ですね?」
「はい」
「今日の夕方にモニタリングして頂くことになります」
「えっ?」
「昨日、メールをさせて頂きましたが、まだ、ご覧にはなっていませんか?」
「はい」
「本日、担当の者が、そちらにお伺い致しますのでモニタリングをお願いいた
 します」
「えっ?どういうことですか?」
「・・・・・宮崎徹さんですよね?」
「はい」
「セクシードールのモニタリングに当選いたしましたので、お試し頂くように
 手配しております」
「??」
「合計5回のモニタリングをお願いいたします。本日は1回目となります」
「意味がよくわかりませんが・・・」
「そのお声ですと、すでにモニタリングのご準備は出来ていると思われますの
 で宜しくお願いいたします」
「準備??」
「はい、すでに宮崎様はマリとなっているみたいですから」
「・・・・」
「セクシードールとして感想をお送りください」
「そんなぁ」

徹は、自分の立場がはじめて、この時になって解ったのである。彼はダッチワ
イフのような商品を男性として試すモニタリングだと思っていたが、実際は彼
自信がダッチワイフとなって体験するモニタリングに応募してしまったのであ
った。

受話器からは、未接続の音が流れていた。



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僕たち男の娘

  •   29, 2017 09:45
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